「風通しの良い場となりたい」「コロナ禍の中でも、安心して聴き合い話し合いのできる場としたい」
そんな思いで番町センターは、みなさんをお迎えしています。持続可能な地球としていけるかどうかが問われている「SDGs 行動の10年」の真っただ中の今、いろいろな活動に取り組んでいる方々のエモーション(熱意)に出会い、そして、ひとりで始めたこともこころざしを同じくする仲間ができますように…と、昨年度から続けてきた「まぁるいしずおか・えもなトーク」
今回、第11回は「半径2メートルから世界を変える」〜地域と世界をつなぐSDGs〜としまして、昨年4月の「まぁるいしずおか・えもなトーク第1回」のゲストとしてお招きした、しずおかSDGsネットワーク代表、そして「まぁるいしずおかステップアップ委員会」のメンバーでもある木下聡さんをお招きしました。
木下さんは以前、青年海外協力隊で環境教育の活動をされており、帰国してからは「AAR Japan 認定NPO法人 難民を助ける会」に所属し、被災地支援やファンドレイザー(資金調達)として法人渉外担当の時にSDGsの活動と向き合っています。
そして、現在はあさはた緑地の公園を管理しつつ、SDGsの活動を続けています。 そんな木下さんの経歴についてもご存じなかった方もおり、改めて今回の第11回えもなトークの端緒としてこの自己紹介を入れていただいてよかったと思いました。
SDGs に関しては、2019年以降も、国連事務総長が、「SDGsは2030年に向けて軌道を外れているので、修正をしていかなければならない。SDGsの達成に向けて厳しい条件ではあるが、全世界の共通認識としてSDGsという目標があることが唯一の望みであるといっても過言ではない」と発言。現在世界中の各国が取り組んでいることについて等を、木下さんが出来上がったパワーポイントではなく、その場でイラストを描きながら説明してくれました。会場とオンラインで参加しているみなさんにとってもたいへん判りやすかったのではないでしょうか。
「SDGs」は国連の会議で決められたものと思っている方が多いですし、どこか遠い存在として置いている人も多いようです。
しかし、このSDGsを決める時点においても、多様なセクターからの声、市民の声を集めています。
木下さんは、「国連というところから押し詰けられたもの」と誤解している人が多いこと、そして、実際に作られた後である現在も2年毎に作り直されていること。その作り直しの段階でパブリックコメントもとっており、市民の声を届けられることは知っている人も少ないので、ぜひパブコメに参加しましょう!と声を掛けました。
えもなトークは参加者アンケートを大切にしています。
「木下さんの今回のお話で、誤解を解いた」「ローカルからグローバルに繋がっていることを改めて感じた」と書いていた方も多くありました。
楽しいワークショップもしました。「ファン・セオリー」の説明で「○○しなければいけないことは面倒くさい!」と感じている人に対して、「もっと楽しいものに変えたらどうか」という考え方がある、という話があり、参加者アンケートからも、この考えに「ハッ」として、「今後どう取り入れていくべきか」と気づきがあったことが伺われます。
今年度最初の「まぁるいしずおか・えもなトーク」、木下さんの熱情溢れるお話からSDGsの身近さを改めて感じることができたのではないでしょうか。